大変遅くなりましたが・・・
10月24日~27日までの4日間実習受け入れをしました。
初日23日は台風のため、学校より実習はなしと連絡が入りましたが。光陽では、実習予定者で、デイの利用時に就労支援センター光陽にて就労体験として受け入れをしました。
そうなんです!!これが光陽の強み。
保護者にとっては、有難い事でも、本人にとっては学校休み、実習もないとバラ色の1日だったはずが・・・
第3光陽児童部門から、利用促しの連絡、就労体験を就労部門で受け入れ・・・
が~~~~んって感じで来てくれました(笑)
せっかくの機会、学校が休み、実習なし。
デイに来るならちゃんとやっちゃいましょう・・・です。
こだわりに勝つ!
で、本人が行かないって言っているのを説得してくださった保護者の方がありがとうございました。
これも大事な事です。実習なし・・・ラッキーでは困ったもんですから。
光陽の強み、利点でもあるわけですから・・・使わない手はないです。
さて、さて、そんなわけで、1日得したのか?損したのかわからない中でスタートしました。
2日目は、実習生全員そろってもスタートです。
今回の対象実習生は、完全に就労部門との一体化で、職員ができるだけ離れて指示を出す事に目的を絞りました。
第3光陽デイでは、進路決定をした7期生に対して具体的な指導が始まります。
就労部門に入った時に、1つでも先にできる仕事があると余裕をもっていけるからです。
保護者の方が必死になるのはよく理解できますが・・・
一生懸命ってのが困るときもあります(笑)
具体的のどのようにすると良いか?って聞かれても、今日有効だった指導が、明日有効か?っていうとそうでない事の方が多い。
教えてください。
学校と連携するように言います。
方向性や方針が分からない・・・等もういろいろ・・・
どのように答える事が正解なのか?私もよくわからないの現状です。
言えるのは・・・
気づいていないかもしれませんんが・・・
意外と意外保護者の方ってそのつもりは全くなくても
よくよく考えていくと・・・
「やってもらう前提」
「やってもらえる」
の事が多いの気づいてますか?(笑)
ごめんなさい。でも本当そんな感じなんです。
ただ、気づいていないだけですから・・・
ちょっと気づきましょう!(笑)
先輩母の独り言・・・
わが子は、いろいろな面でサポートが必要です。
カバン1つとっても就労部門になるときには、学校にもっていった大きなカバンは必要がない。でかすぎる。
かと言って・・・
連絡ノートは入る。介助箸が入る。筆箱が入る。生理用品が入る。だけではダメなんです。
さらに・・・
自分で開けられる。締められる。それも簡単!でないと・・・
自分で開けられる、閉められる、入れられる・・・
本人自身ができること。使える事。動かせること。
全ては本人。
水筒・・・
幼少期は象印のアンパンマンの黄色の水筒(これきっとみんな知ってる)
赤いボタンを押してお茶を出すところがあるやつです。
これが小さい子でも使いやすいから、真穂も何とか自分でお茶をコップに入れて飲むことが出来た。
さすがに中学生・・・アンパンマンはだめやろ!と祖母に言われるまで、気づかなかった。ってか、小学校高学年でもアンパンマンだった(笑)
使えるものがないから…使えるものが限定されるから・・・
理由はいろいろある。
でも、弟は今5年生。着るものにもこだわり、親が買った服は着ない。靴もそう。
水筒なんか、プーマのワンタッチで開いて直飲みタイプのもの。(今や定番になった水筒)
何とか真穂に同じ象印の同じタイプのくまのプーさんのをピアゴで見つけてきた。
キティラーとか言っていたころだから中学生やしプーさんでもいいやろ!ってことで。
高等部になった時、同じく祖母から体育祭の時、ほかの子はみんな直飲みタイプの水筒で、真穂が可哀相だと言われた。
またまた、子供やないんやから「みんな」って何人よ
って思ったら結構な人数だった。
探した。
本人が直飲みするにあたり、ストッパーを自分で外さなければいけない。
これが出来ないと開けてもらわないと飲めない。
のどが渇いて飲みたい時に飲めない。
これこそ可哀相・・・
そうやってストッパーがほかのものより大きめのものを見つけ、練習。
朝食、夕食時に、コップではなく、購入した水筒にお茶を入れて練習。
自分で開けて飲めるようになってから、学校に持たせた。
連絡ノートに先生から、「真穂さん、すごい嬉しそうに水筒見せてくれました。買われたんですね。今風の感じでカッコいいです。」
と記入されていました。
就労部門になった時、しばらくして恐れていたことが・・・
落として壊してしまう・・・
さあ~大変。
真穂が使えるものを探さないといけない。
まずはジョブの先生に、連絡ノートで新しいものを購入するにあたり、「自分でできるものを探します」と記入し、しばらくお世話をかける事をお願い。
そうやって、週末になると、モレラ、ピアゴ、キリオ、マーサ、ホームセンターいろいろなところに出没し、ひたすら水筒売り場に向かう親子。
1か月ぐらいたちドンキホーテは、たくさん水筒が売られているとの情報をもらいいざ出陣!!
「ドンキホーテー♫」
と軽口吐きながら向かうけれど、顔はマジ。もうすでに1か月お待たせ状態になっている。
やばいよやばいよやばいよ~
2種類買って、高等部の時と同じように、朝食、夕食時に水筒でお茶を出し練習。1週間ほどで何とか使える様になった。
前回の学習。
予備で2つ流しの下に待機中。
生活の中で、家族の中で
本人だから「当たり前」になっている事はありませんか?
わが子は介助が常に必要だけれど・・・生活習慣は必死に教えてきた。
たくさんの介助を受けないと生活が出来ない我が子。少しでも、1つでも他人に頼らなくても出来る事。
自分の事は自分で・・・を目指して、時には虐待??って思われるぐらい厳しく叱ったりしながら教えてきた。
だから、そこには「自分でできる事」がしっかりとある。
就労から送迎車で17時半帰宅。
私は早くて18時半にしか帰宅しない。
真穂は帰宅すると、
ハンカチは洗濯機へ(時に靴下も)
お昼に使った介助箸は流しへ
持って行った水筒は、残っていればダイニングテーブルの上へ
飲み切っていれば流しの中へ
連絡ノートはボールペンを添えてダイニングテーブルの上へ
次の日の制服は新しいハンカチと共にベットの下に準備 身に付けていた時計も一緒に・・・
(次の日の制服は一式セットしてタンスから出してクローゼットに入れてあるので一式を取り出すだけなんですが…)
名札は自分で取れないため、私が帰宅するのを今か今かと待っている。帰宅すると玄関まで来て、
「名札を取って」と要求するのでその場で取ってやると、すぐさまベット下に置く。
夕飯を食べ終わると、入浴。
大体弟が先に入るので、真穂はそのあと。それまでテレビを見ているのですが・・・
「まあたんお風呂はいるよ」の声かけで、時に「いや」って言ったりもしますが・・・
お風呂に入るよの声掛けを聞くと・・・
自分の部屋から、パジャマを持ってきます。
そして脱衣カゴの中の着替えの上に置く。
お風呂から出ると、仕上げに私が拭いてあげ、パジャマを着る介助をする。
着替えると、アトピーの薬を持って、ソファに座る。
全てが、生活の流れに沿って、真穂自身が動けている。やれている。
真穂の生活が成り立っているのです。
起床も日の出と共にの真穂ですから・・・早いです。
わたしが6時ぐらいに起きると、ダイニングテーブルには、自分のコップ。
焼いてくれというばかりの食パン。マーガリン。いちごジャム。
水筒はキッチンカウンターに。
持っていくカバンはソファに。
手には名札(笑)
今か今かと私にやってもらうために待機中。
生活習慣ってずっとずっと家庭の中で行われてきた事の形。
正しいとか間違っているとかでなくて、家庭の中の約束やルールや常識。
本人だからと「当たり前」になっている事があったとしても、その事にも気づくことがない。
懇談で、「お子さんは帰宅すると、何をしますか?」
「荷物等の片づけをします」「自分でですか?」「はい」
そんなやり取りをよくするのですが、細かく確認していくと
実際は・・・
帰宅すると、カバンを置いて、好きな事。
親がカバンから洗濯物を出して、洗濯機等にもっていくように手渡す。
もしくは出して持っていく。カバンに着替えを準備。
どこ?どこ?
やれている事ってどこ?
わが子も療育手帳A2、最重度と言われる判定
20歳になったら障害者基礎年金1級保持
言葉は、簡単な2語文(ブーブきた?ママ?バスきた)
トイレは紙の使用は不完全だが、排尿は概ねできるとしよう。
排便は、出たら「でた」と呼ぶ。生理の介助はもちろん。
お風呂も食事も着替えも・・・
外出は、緊張するためか?手足が冷たくなり、顔色が悪くなる。
人ごみに酔い、嘔吐する。
でも外出や外食は好き。人がいると気持ち悪くなり、食べれない。
でも、目玉焼きが乗ったハンバーグを選ぶ。
そんなわが子ですが、生活習慣はきちんと身に付いています。
洗濯も裏向きだったり、片足が突っ込んだままで完ぺきではないですが、
きちんと脱いだら洗濯機に入れます。
人の事まで気を使ってくれます。
夕飯は食べたら、「ごっさま(ご馳走様のこと)」っと言って、自分の食べた食器は流しへ持っていきます。
介助箸はコップに中に入れて(笑)
就労部門で働ける事が嬉しくて・・・
朝7時~外で待機。
まだ早いと連れ戻すも、すきを見て外へ。
でも、歯磨きしていないでしょ?っていうとすんなり戻ってくれることが分かったので、最近では、8時10分を過ぎないと、歯磨きはしてやらない事にした(笑)
歯磨きもしないと外に行けないので朝食を食べると、ずっと私に
「はははははは~~~~~」としつこく言っています(笑)
子供の生活習慣は、家庭の中で、家族の中で身に付けられたもの。
出来ているは、親がやっている、手取り足取り手伝っている。
出来ないのは、やらせていない、やってしまっていた。
就労部門では、仕事にかかることについてどの子にも向き合い、指導を行いますが、生活の事は保護者に考えてもらうように役割を明確にしています。
だからこそ、保護者の方が仕事の内容を知り、その訓練の仕方を真似てくれなくてもいいのです。
家庭の中での本人だから「当たり前」を見直して、それが社会でも通用する事なのか?一般常識と照らし合わせて、問題がないのか?を見つめなおして、もう1度一緒に取り組んでもらえると良いのかも・・・と思います。
この実習期間には、反省会も行いました。
高等部3年生については、反省会は必須で、高等部2年生については希望者のみの対応としていましたが、実習希望の保護者の方全員が希望され、意識の高さ、一生懸命であることも十分に感じました(笑)
高等部2年生の保護者の方々は、今回はとっても優しい反省会だったはずです。3年生の時は、覚悟してくださいね(笑)
3年生の保護者の方々、悲しい思いや苦しい思いをさせました。一緒に真剣に向き合えたかな?と思っています。
就労部門は、入ることが目的なのではなく、通い続けられる事です。これからも真剣にぶつかり合って一緒に頑張りましょうね。
実習第3弾、9名の実習生のみんな。
判断や基準・・・レベルの高いところで頑張りました。
苦手でできないと思いながらも、くじけず向き合えました。
毎日、遅刻は出来ないと時間を調整しながら送迎してくださった保護者の方が、ありがとうございました。





